傷病手当金が切れたら申請するべき障害年金とは?切れる前に申請するべき理由は?
休職されていて傷病手当金受給中の皆様、こんにちは社会保険労務士の佐伯です。
こちらの記事では、傷病手当金受給中の方に是非知って頂きたい
「障害年金」についてご案内します。
もくじ |
目次
1.傷病手当金とは
傷病手当金とは、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた健康保険の制度で、
被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
傷病手当金が支給される期間は、支給を開始した日から通算して1年6ヵ月です。
2.傷病手当金が切れたらどうしよう
傷病手当金は、前述の通り支給期間が決まっています。
傷病手当金の受給終了後は、
「障害年金」という安定的に国から年金を受け取ることができる制度を活用してみてください。
※障害年金は、全ての方が受給できるわけではありません
※障害年金の多くの傷病では、2年から5年で「更新」があります。
一度受給が決定しても、生涯貰い続けることができるわけではありません。
障害年金については、こちらで詳しく解説しております。
3.障害年金とは
「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
64歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われます。
障害年金の種類ともらえる金額については、こちらで詳しく解説しております。
4.傷病手当金受給中の方向け、障害年金申請のスケジュール
障害年金と傷病手当金は同時に併給できません。
しかし、だからといって傷病手当金の受給中に障害年金申請の準備をしなくて良いわけではありません。
障害年金は審査の期間があるので、もし傷病手当金の受給期間が終了をしてから障害年金の申請を始めると収入がない月が発生をしてしまいます。
是非、傷病手当金の受給中に障害年金申請の準備をしてください。
申請のスケジュール
①傷病手当金が切れるタイミングを確認(手当金が切れる6か月前)
傷病手当金の支給決定通知書に記載されています。まずは確認を!
②傷病手当金が切れる半年前に「社会保険労務士事務所」に相談(手当金が切れる6か月前)
障害年金申請は、受給のための条件があります。
自分がその条件を満たしているか、一度、障害年金専門の社会保険労務士にご相談ください。
なぜ半年も前に?と言いますと障害年金は 申請の準備に約2~3か月・審査に約3か月かかるためです。
※申請の時期は相談をして決めております。
③医師への相談・診断書の依頼
障害年金の申請においては「障害年金専用の診断書」を
お医者さんに書いていただく必要があります。
医師に障害年金を申請しようと思っている旨を伝えて診断書を依頼してください。
④必要書類の準備
診断書以外にも申請において必要書類がたくさんあります。
・なかなか自分で必要書類を把握して揃えることが難しい…
・1人で進めるのは不安…
という方は社会保険労務士に申請サポートをしてもらってください。
⑤書類の提出(手当金が切れる3か月前)
書類を「日本年金機構」へ提出します
⑥受給決定
審査から約3か月後、無事に受給決定すれば通知が届きます。
5.傷病手当金を受給していた方の障害年金受給事例
当事務所でサポートをした傷病手当金の受給の方の事例一覧はこちらです。
一部抜粋してご紹介します。
【40代_男性_てんかん】傷病手当金終了後に障害厚生年金2級を受給(詳細はクリック)
男性(40代)
傷病名:てんかん
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
受給金額:年額:1,184,178円
休業中、うつ病で障害厚生年金2級を受給できたケース(詳細はクリック)
男性(40代)
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
受給金額:年額1,975,151円
6.お問い合わせください
ご覧いただきありがとうございました。
お伝えをした通り、傷病手当金受給中であっても専門家に一度相談をすることがおすすめです。
当事務所ではお電話・問い合わせフォーム・LINEでご相談を受け付けております。