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統合失調症で障害基礎年金2級を取得、震災・家族の死を乗り越え遡及請求も認められたケース

相談者

女性（３０代）
傷病名：統合失調症
決定した年金種類と等級：障害基礎年金２級
受給金額：年額：780,100円

５年の遡及請求も認められ初回年金支払い約400万円

相談時の相談者様の状況

相談者は東日本大震災をきっかけに強い不安を抱くようになり、「家族が被災していないか」という思いから心身のバランスを崩していきました。

もともと内在していた対人恐怖や不安感がこれを機に顕在化し、言語混乱や感覚過敏の症状も加わってひきこもりに。

社会との接点が失われ、「働きたいけれど働けない」状況が長期化しました。

ご本人に病識がなかったことから、2年前にお母様と２人で年金事務所に相談したものの、申請には至りませんでした。

診察時には小声でしか話せませんでしたが、主治医はそのままの姿を受け入れてくださり、安心して診療を受けられる環境が整っていました。

信頼関係のある中での治療が続けられたものの、長年親しんだ祖母の他界をきっかけに、症状は再び悪化。

その後間もなく祖父も亡くなり、二重の喪失体験によって精神的ダメージが重なりました。

その結果、精神科デイケアに通所するようになり、妄想症状も顕在化。

カウンセリングも併用して治療を継続するようになりましたが、

家事や金銭管理、外出など日常生活のすべてにおいて、ご両親の全面的なサポートが不可欠な状況が続いていました。

相談から請求までのサポート

当事務所へのご相談は、ご本人が病識を持ち始めたタイミングでした。お母様からの詳細なヒアリングに基づき、

病歴・就労状況等申立書には震災以降の心理的変化と生活実態を丁寧に記載しました。

今回は、**「遡及請求が通れば、これまでの生活への支えになるはず」**という強い思いから、

障害年金専門の社労士として診断書や添付資料のチェック・整備を徹底して行いました。

特に印象的だったのは、主治医の先生が丁寧に手書きでびっしりと記載してくださった診断書です。

ご本人の症状、生活への影響、支援の必要性が正確に表現されており、その誠実さに私たちも強く心を打たれました。

結果

申請の結果、統合失調症により障害基礎年金2級が認定され、年間約78万100円の受給が決定しました。

さらに、遡及請求も認められ、初回振込額は400万円を超える金額となりました。

ご本人、ご家族、主治医、そして当事務所が一丸となって取り組んだ結果、ようやく国の支援を受けることができ、

ご家族からは「気持ちが報われた」「親なきあとを考えても、一歩前に進めるきっかけになった」と感謝の言葉をいただきました。

お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください

当センターを運営する姫路駅前社会保険労務士法人（前：さえきＨＲ社労士事務所）の佐伯和則と申します。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で行動を起こさなかればいけません。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、様々な申請書類の準備が高いハードルとして立ちはだかります。申請しないで何年も過ぎているため、カルテの確認ができなかったり・・・担当医師が変わってしまって、病院を移っていたり・・・病院自体がなくなってしまったり・・・。

このような理由から、申請に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

「もっと早く、障害年金のことを知っていればよかった」

「専門家に相談すればよかった」

相談の現場で、最も耳にする言葉です。障害年金の申請で一番大事なことは、不安を感じたり、分からないことがあった時に、すぐに専門家に相談することです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。

当センターは全力であなたに寄り添います。個別無料相談を行っておりますので、是非一度ご連絡ください。